このアニソンの歌詞がすごい!5選解説~2015年版~
この記事は、別に全てのアニメを観ているわけでもなく観てきた全てのアニメを好きになるわけでもない筆者が独断と偏見のみで良いと感じた歌詞のアニソン(2015年にCDが発売していることが条件)を勝手にオススメしていくだけの年忘れ用の駄文である。
今回は目安として評価軸を大きく5つ設け、それぞれ10点ずつ計50点として簡単に評している。が、間違ってもこれらは優劣をつけるためのものではなく紹介の目安でしかないということは覚えておいていただきたい。
歌詞に対する評価軸はそれぞれ「聞きやすさ」「普遍性」「キャラクターの表現」「世界観の表現」「アニメのテーマとの繋がり」の5つ。
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「バブみ」という言葉に母親を殺された人間の話
これは僕の狂った友人の話だ。
2015年、ネット上で大きな賑わいを見せた「バブみ」というワード。2次元の女性キャラクターに母性を見出すという新しい方向性の萌え文化を切り開き、話題となった。
しかし、いいことばかりだったわけではない。
続きを読むコミケ88にて新刊「ポケットモンスターif」を頒布します。
こちらが目印の表紙。イラスト、そしてデザインは友人の蟹君に担当していただき素晴らしいものが出来上がりました。ありがとう。
今回はコピー本でだいたい16ページになる予定(実はまだこれを書いている時点で印刷作業が終わっていない)で、頒布価格はおそらく300円かと思います。
→印刷無事終了しました。色々あって20ページのコピー本になりました。でも頒布価格は相変わらず300円で確定となりました。初製本でしたがまあいい感じになったかと思いますので、ぜひ立ち寄って行ってみてください。
内容は今回の「もしもこうだったら」というテーマに従って考察記事が2種類、そしてその考察を基にしたヒガナが主人公の1人称小説が1本となります。ひたすら文字だけの記事と小説で16ページなので、情報量もかなりのボリュームになっているかと。
頒布はコミケ1日目の金曜日、東W-39bで行います。東2ホールのゲーム島ですね。近くに東京大学ゲーム研究会さん等有名なサークルさんもいらっしゃるので、そのついでみたいなノリで覚えていただければ幸いです。
ここからは少し頒布物の内容について詳しく。
1、「フーパは平行世界を移動できるのか?」
考察記事です。主にフーパというよりはORASと時系列についてのお話と言った方が伝わりやすいかも。じゃあなんでそのタイトルにした。
2、「XYと北欧神話伝説Z」
2つ目の考察記事。拙いながらも北欧神話とZ(仮)の予想を書いたり仮面ライダー鎧武の余談を書いたりしています。書いていた際に余程切羽詰まっていたのか、1つ目に比べるとだいぶノリが軽いです。
3、「明日への帰り道」
これまで僕がブログやTwitterに書き込んでいた考察だったりを踏まえて制作した小説です。シナリオ畑の人間なので小説小説した小説ではないかもしれませんが、一応大事だなと思うところはちゃんと表現したつもりなので読んでいただけたらと思います。
中身はヒガナが主人公の一人称小説で、まだシガナとヒガナが一緒だった頃の過去話。当然ながらシガナは公式キャラクターではないので、事実上のオリジナルキャラみたいになっています。エピソードデルタを読んだ自分からの受け答えのようなものを描こうと思って書きました。
ちなみにpixivに上げたサンプルがこちら↓
サンプルの方もよろしくお願いいたします。
そんな感じの僕の人生初の同人誌「ポケットモンスターif」は1部300円(予定)、コミケ1日目の金曜日、東W-39b、サークル名「COUSCOUSSIER」で頒布予定です。ぜひぜひよろしくね。製本作業が上手くいくように祈っておいてね。
何かあったらサークル主のTwitterアカウント(@first1178)までよろしくお願いします。
P.S.
サークルカットには「ポケモンシコ総評まとめ出したい」みたいなすごい頭悪そうなこと書いてたのに全然違う本になっちゃってごめんなさい。でもシコ総評まとめ本出すよりも結果的にだいぶ労力のかかる本を作ったのは事実なので、楽しんでいただければなと思います。
エピソードデルタに見る、デオキシスの新たな生態と可能性について【ポケモン考察】
全国図鑑No.386、ゲームのバージョンによって様々だが「宇宙から飛来した隕石に付着していたウイルスがレーザーを浴びて誕生した」といった旨の説明が図鑑内では多く見られる。
また、ポケモンシリーズで最初にフォルムチェンジを行ったポケモンである。
ORASが発売されるまでは、ポケモン本編のゲームにおいて捕獲が可能なデオキシスは配信アイテムの「オーロラチケット」を使用してのみ行くことのできる誕生の島に登場する個体のみ。そのため、所謂「幻のポケモン」と呼ばれ分類されていた。
本編以外でも、外伝的作品のポケモンレンジャーやアニメ映画等において宇宙からやってきたとされるデオキシスの存在が複数確認されており、デオキシスは幻のポケモンでありながら同時に何体もの個体が存在していることが明らかになっていた。
以上がエピソードデルタまでのデオキシスに関する基本情報だ。
そして、後はご存じの通りORAS発売によりデオキシスは通常入手が可能になったのだが、記事タイトルの内容へ踏み込む本題はここからである。
●デオキシスはなぜ宇宙にいたのか?
デオキシスの図鑑説明には、上記の通り隕石に付着したウイルスがレーザーを浴びてポケモンになったと書かれている。
ここから理解できるのは、地球に飛来した隕石からデオキシスが誕生したということ、そしてウイルスをポケモンのデオキシスたらしめる「レーザー」という何かが地球上には存在しているということだ。
何が言いたいのかと言うと、これらを逆説的に読解した場合「宇宙にはデオキシスは存在しない」ということになる。
デオキシスはあくまで地球上で隕石とレーザーが接触を果たした際に誕生するポケモンなのだ、と図鑑では表記されていたのがこれまでのポケモン図鑑であり記録する博士達が調べることのできる範囲内での説明だった。
しかし、エピソードデルタではそれを大きく覆す事象が発生した。
それがラストに突如として現れるデオキシスとの戦闘である。
空の柱へ向かう隕石に付着していた三角形の何か(誕生の島に現れたオブジェクトと同様のものと見られる)はレックウザの攻撃により砕けた隕石から姿を現し、宇宙空間でデオキシスが登場した。
起こり得ないと言われていたことが起きてしまったのだ。
加えて、飛来した隕石が空の柱に向かっていたのはデオキシスが軌道を操作していたからという事実までもが判明する(エピソードデルタクリア後のトクサネ宇宙センター職員のイベントより)。
この事態を受けて、筆者は二つの可能性を考察し本記事で挙げることとした。
まずひとつは「惑星デオキシス説」、次いで「フォルムチェンジ≒メガシンカ説」だ。
それぞれ順を追って解説していこう。
●惑星デオキシス説
宇宙でもデオキシスが存在できるのはなぜか?
それは、宇宙空間のどこかに地球上の「レーザー」と同じものが存在している星があるからなのではないだろうか?
今回は仮にその星を惑星デオキシスと名付け、どういった理由で地球にやってきたのか仮説を立ててみた。
惑星デオキシスでは、今から何億年と前の地球と同じようにウイルスの姿からデオキシスというポケモンに変化したばかりの個体が意思と文明を持ち暮らしていた。
デオキシスたちはそれぞれにノーマル、アタック、ディフェンス、スピードと、ある程度姿を変化させ生活していたが、全てのデオキシスに通ずる意識として、三角形の形を本能的に探し求めるようになっていた。
ある時、いくつかのデオキシスは惑星外の宇宙という暗黒空間でも自分たちが活動できることに気付いた。
そして、デオキシスたちは遠く暗い宇宙の先に自分たちの惑星と同じ「レーザー」の存在する惑星、地球を発見した。
目的は文明の発展か、ただの興味本位か、それとも侵略か。
自らの姿を再びウイルスにする個体や三角形の物体へ変化させる個体など、様々なデオキシスが現れた。しかし、どの個体も流れる隕石を渡り、長く永い時間をかけて地球を目指した。
やがて地球が近づくと、デオキシスたちは自らの求める三角形の本能に従い、ある個体は誕生の島へ、またある個体は空の柱へ誘われるように向かうようになっていった。
こうして、地球に無事に辿り着くことのできたデオキシス達は人間やポケモンという種族を知ったのであった。もっとも、人間からは「宇宙からやってきたウイルスがレーザーを浴びた結果誕生したポケモン」と認識されてしまったのだが。
というのが筆者の打ち出した仮説その1「惑星デオキシス」だ。
しかし、仮説ではあるもののデオキシスを始めとした何らかのコミュニティが地球の内外を問わずに存在している、というのは映画「裂空の訪問者デオキシス」の1体目(胸の水晶が紫色の個体)のデオキシスの個体が仲間を探していたという描写を見るにまず間違いないだろうと考察できる。
以上の仮説が正しいとするならば、宇宙にはデオキシス以外にもまだ見ぬ新たなポケモン達が潜んでいる可能性も十分に考えられるのではないだろうか。
●フォルムチェンジ≒メガシンカ説
「惑星デオキシス説」では「エピソードデルタ時に現れたデオキシスはどこからかやってきたもの」とする場合の話だったが、今回の「フォルムチェンジ≒メガシンカ説」は「エピソードデルタ時に現れたデオキシスは本当にその場で誕生していた」とする場合の仮説だ。
これはデオキシスではなく、もしもポケモンの身体を持つ以前の段階であるウイルスの時点でデオキシスとなる知能や意志が存在していると仮定した場合の話だ。
エピソードデルタで遭遇するデオキシスがもしもその場で誕生していたとするならば、それはすなわちあの場に「レーザー」となる何かが存在していたという動かぬ証拠となる。
あの場に存在していた「レーザー」になり得る何か。
それは当然ながら、あの場にいた最も力の大きなもの、メガレックウザに他ならない。
周知の通り、メガレックウザは現存するポケモンの中で最も異質なメガシンカを使用する。そして、そのメガシンカは異質であると同時に最強の力をも備える。
そして、最早最強というよりもメガレックウザ自身がメガシンカの概念であると言い換えることができるだろう。なぜなら、レックウザの体内にメガシンカエネルギーが累積されているのならば、それはポケモンでありながらメガストーンでもあるということになるからだ。
つまり、デオキシスをウイルスからポケモンたらしめた「レーザー」とはまさにメガシンカのエネルギーに他ならない。
メガシンカエネルギーを浴びたウイルスは、その力によって急速な進化を経て我々の知るデオキシスを構成した。
さらに、ポケモンとしてのデオキシスが誕生する際、メガシンカという姿の変化を学んだ結果習得したもの、それこそがまさしくフォルムチェンジシステムなのではないだろうか。
残念ながら、デオキシスは姿を変えることこそ可能となったものの能力を上昇させる本当のメガシンカまでは至ることができなかった。当然である。メガシンカとは、人の心や思いといったエネルギーとポケモンの力が合わさって初めて実現されるものなのだから。
しかし、逆に言ってしまえば、もしもメガシンカからフォルムチェンジを学んだデオキシスが今後人間との友好的な接触を経た場合、メガデオキシスというのはそう遠くない未来、どこかで目にすることができるようになるのかもしれない。
以上が仮説2「フォルムチェンジ≒メガシンカ説」である。
仮説1で提唱したデオキシスのコミュニティ文化とは、少し意見が食い違う結果となってしまった。
しかし、デオキシスを「惑星のようなコミュニティからやってきたおかげでコミュニティ文化を持ち合わせているポケモン」ではなく「本能として誕生した直後からコミュニティ文化を持ち合わせている高い知能指数を持つポケモン」として解釈するのであれば、矛盾は発生しないとも言えるのではないだろうか。
この仮説が正しいとするならば、メガシンカのパワーというのはデオキシス以外にも数多くの何かをポケモン、あるいは他の生命体たらしめる存在へと昇華させてきたエネルギーなのではないだろうか。
●あとがき
とまあ、二つの仮説を並べてここまで書いたわけですが、正直言って二つに分ける理由が「わかりやすいから」「解説しやすいから」ぐらいしか結果的にはなくなってしまいました。
今回解説した二つの仮説は読んでいただければわかる通り、どちらの説もある程度存在する可能性があり、且つ両立する可能性も存在します。
しかし、相変わらずポケモンの世界観そのものはやっぱり未知数で、どうなるかは書いた僕にも皆目見当がつきません。
ですが、こうしてあれこれ考察していくのはやっぱり楽しいですしポケモンの醍醐味という気持ちもします。
同じようなテーマでまたもうひとつポケモン考察記事を書こうとも考えていますが、またそれは別のお話。
なんにせよ、仮説とはいえ今回の記事でまた感じられるポケモンの世界が広くなったよという方がいらっしゃれば幸いです。メガデオキシスとか僕も見てみたいですし。
それでは、ここまでお付き合いありがとうございました。
良きポケモンライフを。
補足追記:今回は宇宙からやってきたポケモンであるデオキシスについて触れましたが、使用したポケモン世界における宇宙観、メガシンカ観についてはこちら↓
も合わせて読解していただければなおわかりやすいかなと思います。
べ、別に宣伝ってわけじゃないんだからね!(終)
ポケモンORASにおいて、続編が出るだろうと予想できる7つの理由【ポケモン考察】
ポケモン最新作、オメガルビー・アルファサファイア(以下、ORAS)が去る11/21に発売され、ストーリーに対戦にコンテストに秘密基地に厳選と、非常に沢山の遊び方の詰まった楽しい作品として多くの方にプレイされているようでファンとしても嬉しいばかりである。
この記事では、そんなORASにおいて筆者が感じた「これ、続編出るんじゃね?」という感覚に基づいて考察を掲載していこうと思う。
当然だが、ストーリーはもちろんキャラクターの台詞やその他ポケモンのアニメや映画等のネタバレに多少なりとも触れていく内容であるため留意されたし。
【1、エメラルドへの繋ぎ】
まず第一の根拠はこれだろう。ORASでは発売前からも注目を浴びていたバトルフロンティアがまさかの無しという待遇に加え、幻影の塔や砂漠の地下道、アダンの存在などエメラルドに登場した諸々が怪しいぐらいにカットされている(ルビサファのリメイクなので厳密にはカットではないのだが、クリスタルの要素までカバーした過去作HGSSの後ではそう言われても仕方のないことではある)。
しかし、それでいながらエメラルド限定の要素であるチャンピオンミクリへの繋ぎエピソードやクリア後施設のバトルリゾートにバトルフロンティアをにおわせるヒントが堂々と出てくるのはまるで何かこれからの続きを予感させるようにも見える。
こちらはいやらしい話ではあるが、商業的な理由としてキャラクターで売っているポケモンのゲームにおいてわざわざバトルフロンティアのブレーン達やアダンといった名有りのキャラクターをビジュアル化していないという現状もやはり裏があるように感じられてしまう。
また、現在幻のポケモンを配信中のイベント、ポケモンスクラップにおいても配信ポケモンの中にはミュウの姿がなく、これはエメラルド要素として続編で最果ての孤島を登場させるからなのではないかという予想を立てることが十分に可能であることからも何かしらでエメラルドの要素を一気に出してくるのは現実味のある話だと思われる。
【2、ヒガナと残された謎】
今作からメガシンカの鍵を握る新キャラクターとして登場したヒガナ。がしかし、エピソードデルタをプレイした人は少なからず「え?コイツなんなん?」といったあまり前向きでない印象を受けただろう。それもそのはず、意味深なことを言うだけ言って重要人物っぽい立場かと思わせておいたにもかかわらず、その実態はまともに見せ場も貰えなかったうえに成長も謝罪もないというあんまりにあんまりな位置に立たされてしまったキャラであり、結果としてプレイヤーの頭に大量の「?」を残していくこととなってしまった。
ヒガナの出自や過去についての考察は多くの方によって様々な場所で行われているため、ここでは割愛させていただく。今回中心的に扱うのは、ヒガナが口にしていた「平行世界」及び「ヒガナのその後」である。
エピソードデルタにて「平行世界に隕石がぶつかるから」という理由でデボンが開発したワープ装置を破壊したヒガナだったが、この作劇には大きな落とし穴が存在していた。
それは、果たして本当に平行世界が実在するのかどうかという部分である。
結局この部分には最後まで触れられることはなく、結果だけ見た場合被害に遭ったトクサネ宇宙センター職員やキーストーンを奪われた人々からはただのキチガイという印象だけが残ることとなってしまった。というか、神の視点からロールプレイングしている我々プレイヤーから見ても普通にただのキチガイであるうえに、ゲーム内で「そんなのただの妄想だ!」というトクサネ宇宙センター職員からの意見に対しての反論もできなくなってしまったのである。
とまあ、仮にこれが映画の批評だったならばこんな感じで叩かれてインターネットの藻屑と消えるところだったのだが、生憎とこれはゲームでありポケモンというブランドでありそして何よりもヒガナは重要人物である。
何が言いたいかと言うと、残されたヒガナの謎を明かすために今後の作品にも必ずどこかでヒガナが登場するだろうということである。
ここまで読んで「じゃあ別にORASの続編じゃなくてもいいよね」と思った方もいることと思われるが、まさしくその通りである。ヒガナに限っての話であれば、別に他のソフトでも解決することができる。
ではなぜORAS続編の話にこの話を持ち込んだかと言うと、ポケモン過去作にあたり同シリーズ内で唯一ナンバリング商法、即ち続編を作り出されたBW及びBW2におけるものと同じ傾向がORASにも見られたからである。
それは「物語の鍵となる人物が何らかの特殊な位置におり、(開発者側から)やたらと強者扱いされており、クリア後に旅に出る」というものである。そして、BWシリーズにあってORASになかったもの、それが「旅に出たキャラクターが成長して帰ってくる」というポイントである。
勘のいい方々はもうお分かりだろうが、ヒガナにはまだ物語の登場人物としての成長パートが残されているのである。
「犯人は現場に帰ってくる」というわけではないが、ヒガナというキャラクターの物語に一端のピリオドを打つとすればその場所は他ならぬホウエン地方以外にないだろう、というのが予想とした理由である。
【3、変化した生態系】
こちらはポケモン世界の考証とは一転、ゲーム開発的な側面からORASを考えた際の考察。
ゲンシカイキによる世界の滅亡を主人公が防いだ後、ホウエン地方ではそれまで観測されていなかった様々な地方のポケモンたちが現れるようになる。
つまり、言い換えると次回作を展開するのにちょうどいい舞台となったわけである。
「え?普通に全国図鑑完成のためじゃないの?」と思われた方もいるかもしれない。ではここでひとつ、ポケモン(株)が現在欲しがっている客層を見てみよう。
まず、ゲーム市場を見渡した際に明らかにポケモンのライバル的存在となっている作品がひとつ、あるのがお分かりいただけるだろうか。そう、妖怪ウォッチである。
ゲーム業界は現在、所謂少子高齢化やインターネット普及の波を受けてプレイヤー層の高齢化が進んでおり、ポケモンもその例外ではない。現実のポケモンセンターにも以前と比べ子供向けに加えて大人向け、というかオタク向けの商品(登場人物推しのものやメタルチャーム等)がメインターゲットされて販売されるようになったのは一目瞭然である(気になる方は各自調べてみてほしい)。
そんな中でポケモン(株)が激しい商戦を生き抜くために欲しがるのは、当然未来あるポケモン初心者の子供達である。ここは将来のコアユーザー並びにクリエイターの育成と言い換えてもいい。
そんな子供達を取り込むのに必要な土壌が何かと言うと、豊富な数のキャラクターと有名なキャラクター(こちらはピカチュウにあたり、ポケモンで唯一フルボイスになったのも顕著に見える)である。そしてこの意識的な形式が生かされ新規ユーザーや更には回帰ユーザーを呼び込む形となったのがORAS発売前のポケモン最新作、ポケットモンスターXYである。
近年発売のゲームで同じ形式を使用したのにもかかわらず、ORASはゲーム終盤からの制度導入となったという現状はやはり何か続きを予感させるには十分すぎる材料かと、筆者には思われるのである。
【4、超古代ポケモンの復活】
ORASではバージョンごとにストーリーが違うため、ソフトによって復活するのがグラードンかカイオーガのどちらか一匹になってしまう。
では、復活しなかった方の超古代ポケモンはどうなるのだろうか?
当然、ホウエン地方で眠ったままである。復活に必要な「べにいろのたま」「あいいろのたま」と呼ばれる宝玉も主人公が持ったままなので起きるはずもなく、ホウエン地方はずっと平和なままでいられるのだろう。
……本当にそうだろうか?
ここで少し、マグマ団orアクア団のアジトにあったアイテムの存在を思い返してみよう。
プロジェクトAZOTHに関する資料が読める部屋があり、本編からエピソードデルタを通して出てくる非常に重要なワードであった。
マグマスーツorアクアスーツと呼ばれるデボン技術によって作られた特殊なスーツがあり、めざめのほこらでゲンシカイキした伝説のポケモンを追いかけるために使用された。
人工の宝玉を作り出す研究がなされており、こちらは最後まで使用されなかった。
眠ったままの超古代ポケモンと完成しなかった人工の宝玉、意味なく設置するオブジェクトとしてはいささか派手すぎると言えるのではないだろうか?
【5、虹色の石とは】
「ゲンシグラードン・ゲンシカイオーガは、20の朝と夜の間争い続け、世界はあるべき姿を失い、揺らぎ始めた。困り果てた人々は、巨大な虹色の石を前に神たるレックウザに救いを求めた。すると、ゲンシグラードンとゲンシカイオーガの上空を舞うレックウザに異変が起こった。レックウザの体がまばゆい光に包まれ、その姿がみるみる変化していった。そして……」
以上は、ホウエン地方に伝承されていたレックウザのエピソードである。
お気づきの通り、ORASには虹色の石と呼ばれるアイテムは存在しないし、フィールド上にもそんな存在は確認できない。
では、虹色の石という伝承は嘘だったのだろうか?
その真偽に関して、非常に重要な台詞をダイゴがエピソードデルタにて発言している。……のだが、実は初期開始特典として配信されている色違いのダンバルをメタグロスまで進化させ、尚且つ手持ちに入れながらエピソードデルタを進めていないといけないため難易度が高くイベントに遭遇していない方も多いと思われるため要約ながらここに記させていただく。
「……その手持ちに入っている白いメタグロスを見ると、いつだったか黒いリザードンを使う青年と一緒にレックウザと戦ったことを思い出すよ」
これはTVアニメ「ポケットモンスターXY番外編 最強メガシンカAct2」の話の内容を指している。この番組においてダイゴはレックウザが虹色の巨大な石に反応してメガシンカするところを目撃している。つまり、虹色の石はORASの世界に間違いなく存在するのである。
しかし、メガシンカの力に関係した虹色の石はなんなのだろうか。そしてなぜ、ORASには存在を仄めかすのみで登場しなかったのだろうか。
上記の番組の最後で、虹色の石はレックウザと共に忽然と姿を消している。
虹色の石といえば、カロス地方のヒャッコクシティにも「偶然」同じような巨石が「ヒャッコクの日時計」という名で呼ばれ佇んでいるが、今後ORASとXY間の時系列が判明した場合、あるいはORASの続編が出た際にこれらの関連性もいずれは見えてくる……のだろうか。
少し話は変わるが、ポケモンHGSSに登場する「もえぎいろのたま」というアイテムをご存じだろうか。
オーキド博士曰く「レックウザに由来するもの」らしいのだが、ORASでは姿を見ることはなかった。
ゲンシグラードンは「べにいろのたま」を、ゲンシカイオーガは「あいいろのたま」を使ってそれぞれ大自然の力を取り込んだゲンシカイキを行う。
ではその2匹を凌駕するポケモンであるレックウザには、隕石と人々の力を借りたメガシンカしかないのは何か違和感がないだろうか?
レックウザが「もえぎいろのたま」を手にしたとき、何が起こるのだろうか?
アルファサファイアでは、アクア団アジトに潜入してアオギリの部屋に入ると幼い日のアオギリがジラーチと共に並んでいる写真を確認することができる。また、ジラーチかどうかは定かではないが過去にポケモンとの別れがあったことを仄めかすような発言もストーリー中でアオギリ自身が発している。
しかし、ストーリー中では最後までジラーチの話が出ることはなく大きな謎を残したまま終わってしまう。
ORASでは、これまで幻のポケモンとして扱われてきたデオキシスがストーリー中に出現するというポケモンシリーズの規格を完全に破った展開を見せている。が、その一方で、同じくホウエン図鑑における幻のポケモンとして存在しているジラーチは一切姿を見せることなく終わっている。
にもかかわらず、現在幻のポケモンを入手する手段として配信されているポケモンスクラップにはやはりジラーチの姿がなく、こちらも何かイベントが後々用意される可能性は十分あると見て間違いないかと考えられる。
余談だが、ジラーチが目覚めるのは1000年に一度、そしてヒガナを始めとする流星の民の伝承によればホウエン地方に大きな災厄がもたらされるのも1000年に一度である。……何も関係がないと誰が思えようか?
【7、ルネシティの大木】
ORASのルネシティには、リメイク前にはなかった特徴的な大木が生えている。
ジムリーダー、ミクリの口から「カロス地方のAZが持ってきてくれた」ということが明かされるが、それ以外は何もわからないままになってしまった。
当然だが、リメイク前にはなかったにもかかわらずあんなにも自己主張の激しい大木が追加されていて何も意味を持たないなんてことはまずないだろう。
それではどんな意味があるのか、こう考えてみるのはいかがだろうか。
ポケモン・ザ・ムービー2014「破壊の繭とディアンシー」において、ゼルネアスとイベルタルが争った結果どうなったか、強烈なシーンだったため覚えている方も多いだろう。
そう、力を使い果たしたゼルネアスは大きな木へと姿を変えてその辺り一帯を見守り続けるのである。
まるで、AZがルネシティに持ってくるにはぴったりとも言えるような大木である。
もちろん、それだけでは流石に強引すぎると思う方もいるだろう。
しかし、ルネシティの大木には他の場所には絶対にない、あるはずのない特殊なものが備わっている。
それは、AZのフラエッテだけが持つ特別な永遠の花。鋭く赤黒く咲いた花だが、ルネシティの大木の周りにたった一輪だけ咲いているのである。
さらに、大木のそびえる場所にも注目していただきたい。大木の場所は、ルネシティの目覚めの祠の目の前。
目覚めの祠は、命の始まる場所である。
ゼルネアスがホウエン地方に残ったまま、本当に無事にORASの話が終わったと言えるのだろうか……
【以上のポイントを踏まえての予想】
まず、ここまでお読みくださりありがとうございました。
以上7つ(7つ以上あったような気もするけど)の理由から、今後新しいホウエン地方を舞台にエメラルドの要素と復活しなかった超古代ポケモンやゼルネアス(ということはイベルタルやジガルデも?)、ジラーチなどを混ぜ合わせた全く新しいストーリーのポケモン新作或はダンロードコンテンツが販売されるのではないかと筆者は考えています。
ミクリの姉(ルチアの母親)の存在だったりニューキンセツの封じられた地下ダンジョンだったり平行世界だったりが色々と明かされてくれると嬉しいなぁ、なんて考察もとい妄想を垂れ流しながら今回の記事は終わろうと思います。
重ねてですが、こんなに長くなっちゃったのに読んでいただいて本当にありがとうございました。貴方のポケモンライフがより充実したものになるよう心から祈っています。
追伸:
【ポケモン考察】ディアンシー=地球外生命体説について - いけますって!ちょっとのお金と明日のパンツと今日のオカズさえあれば!
途中で「ヒャッコクの日時計」について触れましたが、そっちの考察に関してはORAS発売前ですがこちらの記事の方にかなり詳しく書き連ねましたのでこちらもどうか何卒よろしくお願い申し上げます。
追記:こちらで扱っている内容は最初に表記した通り考察であり、ポケモン公式とは何の関係もありません。使用しているゼータエメラルドと表記されている画像は言うまでもなくお借りしたファンアートです。
【ポケモン考察】ディアンシー=地球外生命体説について
※はじめに、この記事ではゲーム「ポケットモンスターXY」及び映画「ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー」におけるテキストや描写についての言及を多分に含みます。予めご了承ください。
図鑑No.719 ディアンシー
周知の通り非常に可愛らしい見た目のポケモンであり、ダイヤモンドを自ら生み出す能力があると言われている。
この幻のポケモンについて抱いた疑問や謎について、現段階で明らかにされている範囲内で考察していきたい。
なお、この記事に書くものは全て仮説の段階でありポケモン制作側とは何の関係もないということをここに記しておく。
まず、筆者がディアンシーと地球外生命体を結び付けるに至った最初の問題である。
こちらのゲーム内の写真をご覧いただきたい。
これはポケモンXYのゲーム内、ヒャッコクシティに存在する「謎の日時計」と呼ばれる非常に大きな物体(以下、日時計)なのだが、よく見てみてほしい。何かに似てはいないだろうか?
お察しの通り、この日時計はディアンシーにとてもよく似ている。もっと言ってしまえば、ディアンシーがこの日時計に似ているのだ。まるで、日時計の欠片が零れ落ちてポケモンになったかのように。
そして、この日時計にはゲーム内でこういった描写がなされているのである。
「日時計としてそびえる謎の物体は宇宙から落ちてきたともいわれている」
2、ディアンシーはどうやって生まれてきたのか
ゲーム内のポケモン図鑑では、ディアンシーは「メレシーの突然変異」と書かれている。
果たしてそれは本当にそうなのだろうか?
ポケモン図鑑とは、あくまでも学者から見たポケモンについての見解が載せられているに過ぎず、また正しいことが書かれているという保証はどこにもない、という見解がある。
筆者もまた同感の意である。
現段階において、ポケモン公式側の提示する情報に「ディアンシーが生まれる瞬間」という情報は存在せず、この部分においてはある程度の予測が許されると解釈できることは明白である(事実、ゲーム内にてディアンシーは「誕生の確率もそのメカニズムも未だすべてが謎に包まれた存在」と称されている)。
よって、ディアンシーはヒャッコクシティの日時計から生まれたポケモンなのではないかと、筆者は推測する。
デオキシスは元々あのような姿で地球に飛来したわけではない。隕石に付着していた宇宙ウイルスと呼ばれる物質が地球上でレーザーを浴びたことにより誕生したポケモンである。こちらの情報についてはアニメ版にて明確な描写が存在する。
前述の通り、日時計がもしも宇宙から飛来したのであればディアンシーはデオキシスと同じように何らかの現象によって誕生したのではないか、というような推測を立てることができる。
4、なぜ宇宙からやってきたと推測するか
ゲーム内で触れられているとは言え、あくまで伝聞の形でのみの描写とされているにもかかわらずなぜ宇宙からやってきたと言う根拠に至ったのか。
それはゲーム内に以下のような台詞が見られたためである。
最先端科学でも絶対に壊せないらしいよ」
「日時計といわれる物体……今の技術では造れないって
昔の人とポケモンはどうやって造りだしたのかしら?
それとも伝説ポケモンの不思議な力なのかしら……?」
絶対に壊せない、という言葉とディアンシーを結び付けるワードに「ダイヤモンド」が浮かぶ人もいるだろう(現実ではダイヤモンドを破壊することは可能だが)。
しかし、ポケモンの世界にはダイヤモンドを指す「金剛玉」というアイテムが複数個存在している。
にもかかわらずポケモンの世界においての技術を見るに「ダイヤモンドが造りだせない」「ダイヤモンドが破壊できない状況である」との判断は難しく、日時計≠ダイヤモンドであると言えよう。
逆説的に、日時計>ダイヤモンドという階級的解釈が可能となる。
日時計がディアンシーを生み出し、ディアンシーがダイヤモンドを生み出すと考えるとポケモンの世界の生物学的にも筋の通った話になる(例として、マナフィとメタモンを育て屋に預けると劣等種族であるフィオネが生まれるという事案が存在する)。
そして、仮にその序列が存在するのであれば「地球上では造ることができないダイヤモンドよりも硬い日時計」は他ならぬ宇宙からやってきたと推測するのが妥当と言えるのではなかろうか。
5、日時計とメガストーン
ポケモンには「メガシンカ」と呼ばれる特殊な変身を戦闘中に行う種類が幾つか存在している。
メガシンカにはメガストーンと呼ばれるポケモンの種族ごとに対応した石のアイテムが必要となり、そのような石の多くは普段は目視できない姿で街やダンジョンに落ちている。
そのメガストーンを目視できるようにする力、延いてはメガストーンそのものと深く関係しているだろうと描写されているのが、ヒャッコクシティの日時計だ(メガストーンは日時計の欠片なのでは?というような事柄もゲーム内では仄めかされている)。
6、メガストーンとメガディアンシーについて
前述のメガシンカだが、ディアンシーにもメガシンカは存在する。
がしかし、ディアンシーと他のメガシンカが可能なポケモンには大きな違いが少なくとも一つ、存在している。
それは、ディアンシーは自分のメガストーンを自ら生成することができるという点である。
映画「ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー」においてディアンシーはメガシンカを行い、メガディアンシーへと変貌を遂げる。
その際に使用されたと思しきメガストーンは、事前にディアンシーがユリーカに手渡していた自ら生み出したダイヤモンド。
そう、ディアンシーはメガストーンを生み出す能力までもを備えているのである。
そこで、先の日時計とメガストーンについての因果関係を思い出してみてほしい。
仮にメガストーンが日時計の欠片だとすると、「メガストーンを生み出す日時計」「自分のメガストーンを生み出すディアンシー」これらの似通いは、果たして出来の良い偶然であろうか。
日時計とメガストーンの関わりの一つに、メガストーンを発見できる時間帯(毎日20~21時)になると日時計は眩いばかりの光を発するという現象が起こる。
一方、ディアンシーはゲーム内で以下のような説明がなされている。
その身体は究極のバランスで光を吸収しこの世の奇跡と呼ばれるほどの輝きを放つといわれます」
そう、ディアンシーも発光現象を行うのである。まるで日時計のように。
「ヒャッコクシティの日時計は、日中の太陽の日差し、光を吸収し、そのパワーで日が沈んだ後の20~21時に渡って発光を行う」仮にだが、そう考えてみるとなぜあの時間帯に日時計が発光するのか納得できないだろうか。
以上、7つの理由をディアンシーと日時計における重要な関連性を示すものとし、ディアンシー=地球外生命体説を提唱させていただきたい。
P.S.
異論等、何か意見がありましたらTwitterアカウント「@first1178」までお願いいたします。
本当は同人誌か何かで使おうと思っていたネタなのですが、そっちの方に手をつけるにはしばらく時間がかかりそうなのでこちらに公開してしまいました。
この記事をお読みくださった方々が少しでもお楽しみいただけたのであれば幸いです。
最後までお読みくださり本当にありがとうございました。