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オーズに憧れてアニメ脚本家になるまで。

当ブログの記事内容を転載するのは結構ですが、内容や筆者を偽るような改変はお断りしています。

【サンムーン考察】アセロラとクチナシ、そしてエーテル財団に見るストーリー背景

 ※この記事には「ポケットモンスター サン/ムーン」における重大なネタバレ(ストーリー後イベント含む)が含まれている可能性があります。予め理解したうえで読み進めてください。

 

 

 この記事は、タイトル通り「ポケットモンスター サン/ムーン」において主にアセロラについてできる限りまとめ考察したものです。解釈によってはここが違うのではないか、ということも当然起こりうるため、鵜呑みにはしない方が良いと思われます。

 

 

  まず最初に、アセロラという人物とその周りを覆う環境や設定についておさらいしておきましょう。

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アセロラについて判明していること

 1、可愛い

 アセロラを語るうえではこれは避けては通れない話題だろう。

 ふよふよとしたあらゆるモーションが可愛い。猫口なのも可愛い。とにかく一挙手一投足が可愛さの塊と言える。

 が、今回はその可愛らしいキャラクターの裏に何があるのかという内容なので、口惜しいがこれは頭の片隅に置いておこう。 

 

 2、アローラの王族の末裔である

 アセロラが初登場時から言い続けていることである。確たる証拠があるわけではないが、スイレンならともかくアセロラは流石にウソを言っているようには見えない。

 特に説明はないが、左腕の千年アイテムみたいな金の腕輪は王族の証ではないかと思われる。

 

 3、エーテルハウスで暮らしている

 アローラ地方での孤児やポケモンを保護する施設、エーテルハウスにて他の孤児たちと共に生活している。

 つぎはぎのように見える服装は孤児生活による貧困の証か、それとも趣味か。理由は不明である。

 

 4、高い実力の持ち主

 しまキャプテン及び四天王を務めるアセロラは、自他共に認めるポケモン実力者の1人である。

 なお、「11歳になったら挑戦する」という島巡りのルールから11歳以上であること、「20歳で卒業」というキャプテンのルールから20歳未満であることがわかる。言動の幼さから見れば、おそらく最年少の11歳であろうと予想される。

 当然ながら、32歳などではない。 

 

エーテル財団との関係

 明確なことは一切不明。ただし、エーテルハウスで暮らしていることから、財団からその存在を認知されていること、並びに孤児(あるいはそれに近い立場)であることが推測できる。

 

 また、エーテル財団の直下にあったスカル団からは被害を受けているため、アセロラ自身はエーテル財団事件の被害者であると同時にエーテル財団上層部がエーテルハウスの存在を重視していないことがわかる。

 

 ただし、エーテルハウスに勤めている職員はエーテル財団の裏の暗躍を知らず、事件に関与はしていない。そのため、事件後も孤児やポケモンのためエーテルハウスに残っている姿が確認できる。(余談だが、この職員からはポリゴンを貰うことができる。タイプ:ヌルの開発を考えると、このポリゴンも研究の一端だったのだろうか)

 

・しまキング、クチナシとの関係

 これといって特殊な関係であるということは明言されていないが、クチナシ自身がアセロラのことを気にかけているような描写が散見される。

 元国際警察で10年前に1度、あるウルトラビースト(当時は危険生物とだけ認識されていた)の駆除のためアローラ地方を訪れているが、その頃のアセロラはおそらく幼児。彼女自身との関係はないと思われるが……

 

アセロラの父

 太古の時代にアローラ地方に訪れたソルガレオ(もしくはルナアーラ)についての書物を書き残している謎の多い人物。

 

 アセロラエーテルハウスで暮らしていることから、父母共に既にこの世にはいない、あるいは連絡が取れない状態にあることが推測できる。


 この人物の遺した書物が非常に古いとの描写があり、アセロラとの年齢も大きく離れていたことが推測できる。また、仮に彼を通常の人間だと仮定するとアセロラが生まれた段階で既にかなりの年齢を迎えていたこととなり既に亡くなっている説が強みを帯びる。

 また、父の本を紹介する他にもアローラに伝わる伝説を知っているという口ぶりから、父との交流がアセロラの物心ついて以降にあったことが窺える。

 

 なお、この書物アセロラ曰く「図書館に置いておかないとポケモンたちにボロボロにされる」と話しており、この本をボロボロにするポケモンエーテルハウスにいるコソクムシやヤングースのことだとしたらマリエ図書館に置かれたのはアセロラエーテルハウスに来て以降であることや、図書館に置いたのはアセロラ自身であるということも考えられる。

 

 アセロラ自身が王族の血を引いている、という描写から過去作のNやAZのように通常の人間を遥かに超える力を有しているように思われたが、ミミッキュに気づいていなかったことやスカル団相手に裏をかかれていたことからごく普通で年相応の人間であるように思われる。 

 

・以上を踏まえた上での背景考察

 サンムーンのストーリー全ての軸に関わるポケモン、それがコスモッグ。

 当然ながら、メインストーリーの背景を考察する際にも必須の存在であると言えるだろう。

 

 今回突き詰めなくてはいけないポイント、それは「なぜエーテル財団はコスモッグを所持していたのか?」という部分である。

 

  コスモッグはアローラ地方で誕生し、それ以来アローラの王とその後継者にのみ存在を知られる「星の子」であった。

  しかし、なぜエーテル財団をそのポケモンを所持して実験に使っていたのだろうか。

 

  今回のストーリーにおいて星の子、コスモッグがエーテル財団に渡る前にその存在を知っていた人間が2人だけ確認されている。

 既にピンときている方も多いだろうが、その人間とはそう、王族のアセロラとその父である。

 

  研究レポートから察するに、コスモッグがエーテル財団に渡ったのはおよそ5~10年前。考えるに今回のストーリー背景で、以下のようなことが起きていたのではないだろうか。

 

 

 王族の正式な後継者であったアセロラの父は、代々伝えられ信仰してきたコスモッグが外に出回ることのないよう守護する役目を負っていた。

 しかし、父は元々王族の家系とはいえしまキングやクイーンのいる現代では、ごく普通の家庭と何ら変わりない生活を余儀なくされていた。

 やがて、その血を継ぐ子供アセロラが誕生。父は既に相当の齢を重ねており、世話をしていく上では障害となるものは多かった。

 

 そんな生活の最中、アローラ地方ポケモン保護活動に勤しむ組織、エーテル財団が姿を見せ始める。

  貴重なポケモンを保護しているのであれば、大切に扱ってきたコスモッグのことも外に漏らさずきちんと保護してくれるのではないだろうか。そう思い始めた矢先のこと。

 現代からおよそ10年前、事件は起きた。

 

 突如としてコスモッグが秘めた力を作動させ、アローラ地方にウルトラホールが発生。その穴から現れたのは後にUB05-GLUTTONY、正式名称アクジキングと名付けられる危険生物だった。

 困惑する父の前に現れたのは、危険生物を駆除するために編成された国際警察の特殊チーム。メンバーはハンサム、クチナシ、そしてFallと呼ばれるウルトラホールのエネルギーを帯びた女性の3人。

 事件の当事者である父にクチナシは話を聞くと、父を置いてすぐさま危険生物の処理へと向かっていった。

 その後しばらくして、危険生物の駆除に成功したとクチナシとハンサムは父に伝えた。そして、そこにはもう、Fallと呼ばれた女性の姿はなかった。

 やがてクチナシアローラ地方を去る前、父はこれからのこと、娘のことを全て彼に打ち明けた。

 

  事件後、父は自分たちを悠に超える力を所持していることが判明したコスモッグをエーテル財団に預けることを決意。

 父は当時まだ幼かったアセロラを連れ、コスモッグを預ける代わりにエーテル財団の支援を受けながら暮らすことに。しかし、これが全ての間違いの始まりだった。

  やがて、ウルトラホールの研究中に事故が発生。グラジオとリーリエの父は失踪し、ルザミーネ率いるエーテル財団はウルトラホールの研究に傾倒していく。

 これにより、コスモッグへの待遇は一変。ストレスを与え続けることでウルトラホールを維持しようとするエーテル財団に対し、アセロラの父は猛反対する。

 当然、エーテル財団にコスモッグを渡した王族の人間とあれば財団でもそれなりの権威がある。コスモッグを使った実験には支障が出た。だからこそ、財団の上層部は父を邪魔者として考え、この世から排除しようと目論んだ。

 そしてそれはごく自然に行われ、表向きは財団とは無関係に幕を閉じるのであった。

 

 その後、当時既に物心ついていたアセロラエーテル財団の所持するエーテルハウスでの生活を送ることとなる。これもまた表向きは可哀想な子供の保護として、真の目的は王族の末裔の監視として。

 

 そうして時は流れ、アセロラの父の願いを受けたクチナシは今、ウラウラ島のキングとして、エーテルハウスで暮らすアセロラの成長を陰からそっと見守り続けている。

 

 

・あとがき

 ……のかもしれないよね。というお話でした。

 

 アセロラちゃん、ゴーストタイプ使いだし試練も怖いし、こういう背景があっても良さげだよねとか思って書きました。

 サンムーンは考えることいっぱいでいくら書いても尽きない気がしますね。

 

 最後に、この記事を転載・引用する場合は必ず元の記事がこのページであるということを明確に示すようお願いいたします。

 それでは。

 

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