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ポケモンORASにおいて、続編が出るだろうと予想できる7つの理由【ポケモン考察】

 ポケモン最新作、オメガルビーアルファサファイア(以下、ORAS)が去る11/21に発売され、ストーリーに対戦にコンテストに秘密基地に厳選と、非常に沢山の遊び方の詰まった楽しい作品として多くの方にプレイされているようでファンとしても嬉しいばかりである。

 この記事では、そんなORASにおいて筆者が感じた「これ、続編出るんじゃね?」という感覚に基づいて考察を掲載していこうと思う。

 当然だが、ストーリーはもちろんキャラクターの台詞やその他ポケモンのアニメや映画等のネタバレに多少なりとも触れていく内容であるため留意されたし。

 

 

 

1、エメラルドへの繋ぎ

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  まず第一の根拠はこれだろう。ORASでは発売前からも注目を浴びていたバトルフロンティアがまさかの無しという待遇に加え、幻影の塔や砂漠の地下道、アダンの存在などエメラルドに登場した諸々が怪しいぐらいにカットされている(ルビサファのリメイクなので厳密にはカットではないのだが、クリスタルの要素までカバーした過去作HGSSの後ではそう言われても仕方のないことではある)。

 しかし、それでいながらエメラルド限定の要素であるチャンピオンミクリへの繋ぎエピソードやクリア後施設のバトルリゾートにバトルフロンティアをにおわせるヒントが堂々と出てくるのはまるで何かこれからの続きを予感させるようにも見える。

 こちらはいやらしい話ではあるが、商業的な理由としてキャラクターで売っているポケモンのゲームにおいてわざわざバトルフロンティアのブレーン達やアダンといった名有りのキャラクターをビジュアル化していないという現状もやはり裏があるように感じられてしまう。

 また、現在幻のポケモンを配信中のイベント、ポケモンスクラップにおいても配信ポケモンの中にはミュウの姿がなく、これはエメラルド要素として続編で最果ての孤島を登場させるからなのではないかという予想を立てることが十分に可能であることからも何かしらでエメラルドの要素を一気に出してくるのは現実味のある話だと思われる。

2、ヒガナと残された謎

  今作からメガシンカの鍵を握る新キャラクターとして登場したヒガナ。がしかし、エピソードデルタをプレイした人は少なからず「え?コイツなんなん?」といったあまり前向きでない印象を受けただろう。それもそのはず、意味深なことを言うだけ言って重要人物っぽい立場かと思わせておいたにもかかわらず、その実態はまともに見せ場も貰えなかったうえに成長も謝罪もないというあんまりにあんまりな位置に立たされてしまったキャラであり、結果としてプレイヤーの頭に大量の「?」を残していくこととなってしまった。

  ヒガナの出自や過去についての考察は多くの方によって様々な場所で行われているため、ここでは割愛させていただく。今回中心的に扱うのは、ヒガナが口にしていた「平行世界」及び「ヒガナのその後」である。

 エピソードデルタにて「平行世界に隕石がぶつかるから」という理由でデボンが開発したワープ装置を破壊したヒガナだったが、この作劇には大きな落とし穴が存在していた。

 それは、果たして本当に平行世界が実在するのかどうかという部分である。

 結局この部分には最後まで触れられることはなく、結果だけ見た場合被害に遭ったトクサネ宇宙センター職員やキーストーンを奪われた人々からはただのキチガイという印象だけが残ることとなってしまった。というか、神の視点からロールプレイングしている我々プレイヤーから見ても普通にただのキチガイであるうえに、ゲーム内で「そんなのただの妄想だ!」というトクサネ宇宙センター職員からの意見に対しての反論もできなくなってしまったのである。

 とまあ、仮にこれが映画の批評だったならばこんな感じで叩かれてインターネットの藻屑と消えるところだったのだが、生憎とこれはゲームでありポケモンというブランドでありそして何よりもヒガナは重要人物である。

 何が言いたいかと言うと、残されたヒガナの謎を明かすために今後の作品にも必ずどこかでヒガナが登場するだろうということである。

 ここまで読んで「じゃあ別にORASの続編じゃなくてもいいよね」と思った方もいることと思われるが、まさしくその通りである。ヒガナに限っての話であれば、別に他のソフトでも解決することができる。

 ではなぜORAS続編の話にこの話を持ち込んだかと言うと、ポケモン過去作にあたり同シリーズ内で唯一ナンバリング商法、即ち続編を作り出されたBW及びBW2におけるものと同じ傾向がORASにも見られたからである。

 それは「物語の鍵となる人物が何らかの特殊な位置におり、(開発者側から)やたらと強者扱いされており、クリア後に旅に出る」というものである。そして、BWシリーズにあってORASになかったもの、それが「旅に出たキャラクターが成長して帰ってくる」というポイントである。

 勘のいい方々はもうお分かりだろうが、ヒガナにはまだ物語の登場人物としての成長パートが残されているのである。

 「犯人は現場に帰ってくる」というわけではないが、ヒガナというキャラクターの物語に一端のピリオドを打つとすればその場所は他ならぬホウエン地方以外にないだろう、というのが予想とした理由である。

3、変化した生態系

  こちらはポケモン世界の考証とは一転、ゲーム開発的な側面からORASを考えた際の考察。

 ゲンシカイキによる世界の滅亡を主人公が防いだ後、ホウエン地方ではそれまで観測されていなかった様々な地方のポケモンたちが現れるようになる。

 つまり、言い換えると次回作を展開するのにちょうどいい舞台となったわけである。

 「え?普通に全国図鑑完成のためじゃないの?」と思われた方もいるかもしれない。ではここでひとつ、ポケモン(株)が現在欲しがっている客層を見てみよう。

 まず、ゲーム市場を見渡した際に明らかにポケモンのライバル的存在となっている作品がひとつ、あるのがお分かりいただけるだろうか。そう、妖怪ウォッチである。

 ゲーム業界は現在、所謂少子高齢化やインターネット普及の波を受けてプレイヤー層の高齢化が進んでおり、ポケモンもその例外ではない。現実のポケモンセンターにも以前と比べ子供向けに加えて大人向け、というかオタク向けの商品(登場人物推しのものやメタルチャーム等)がメインターゲットされて販売されるようになったのは一目瞭然である(気になる方は各自調べてみてほしい)。

 そんな中でポケモン(株)が激しい商戦を生き抜くために欲しがるのは、当然未来あるポケモン初心者の子供達である。ここは将来のコアユーザー並びにクリエイターの育成と言い換えてもいい。

 そんな子供達を取り込むのに必要な土壌が何かと言うと、豊富な数のキャラクターと有名なキャラクター(こちらはピカチュウにあたり、ポケモンで唯一フルボイスになったのも顕著に見える)である。そしてこの意識的な形式が生かされ新規ユーザーや更には回帰ユーザーを呼び込む形となったのがORAS発売前のポケモン最新作、ポケットモンスターXYである。

  近年発売のゲームで同じ形式を使用したのにもかかわらず、ORASはゲーム終盤からの制度導入となったという現状はやはり何か続きを予感させるには十分すぎる材料かと、筆者には思われるのである。

4、超古代ポケモンの復活

  ORASではバージョンごとにストーリーが違うため、ソフトによって復活するのがグラードンカイオーガのどちらか一匹になってしまう。

 では、復活しなかった方の超古代ポケモンはどうなるのだろうか?

 当然、ホウエン地方で眠ったままである。復活に必要な「べにいろのたま」「あいいろのたま」と呼ばれる宝玉も主人公が持ったままなので起きるはずもなく、ホウエン地方はずっと平和なままでいられるのだろう。

 

 

 ……本当にそうだろうか?

 ここで少し、マグマ団orアクア団のアジトにあったアイテムの存在を思い返してみよう。

 プロジェクトAZOTHに関する資料が読める部屋があり、本編からエピソードデルタを通して出てくる非常に重要なワードであった。

 マグマスーツorアクアスーツと呼ばれるデボン技術によって作られた特殊なスーツがあり、めざめのほこらでゲンシカイキした伝説のポケモンを追いかけるために使用された。

 人工の宝玉を作り出す研究がなされており、こちらは最後まで使用されなかった

 眠ったままの超古代ポケモンと完成しなかった人工の宝玉、意味なく設置するオブジェクトとしてはいささか派手すぎると言えるのではないだろうか?

 

5、虹色の石とは

  「ゲンシグラードン・ゲンシカイオーガは、20の朝と夜の間争い続け、世界はあるべき姿を失い、揺らぎ始めた。困り果てた人々は、巨大な虹色の石を前に神たるレックウザに救いを求めた。すると、ゲンシグラードンとゲンシカイオーガの上空を舞うレックウザに異変が起こった。レックウザの体がまばゆい光に包まれ、その姿がみるみる変化していった。そして……」

 以上は、ホウエン地方に伝承されていたレックウザのエピソードである。

 お気づきの通り、ORASには虹色の石と呼ばれるアイテムは存在しないし、フィールド上にもそんな存在は確認できない。

 では、虹色の石という伝承は嘘だったのだろうか?

 その真偽に関して、非常に重要な台詞をダイゴがエピソードデルタにて発言している。……のだが、実は初期開始特典として配信されている色違いのダンバルメタグロスまで進化させ、尚且つ手持ちに入れながらエピソードデルタを進めていないといけないため難易度が高くイベントに遭遇していない方も多いと思われるため要約ながらここに記させていただく。

 「……その手持ちに入っている白いメタグロスを見ると、いつだったか黒いリザードンを使う青年と一緒にレックウザと戦ったことを思い出すよ」

 これはTVアニメ「ポケットモンスターXY番外編 最強メガシンカAct2」の話の内容を指している。この番組においてダイゴはレックウザが虹色の巨大な石に反応してメガシンカするところを目撃している。つまり、虹色の石はORASの世界に間違いなく存在するのである

 しかし、メガシンカの力に関係した虹色の石はなんなのだろうか。そしてなぜ、ORASには存在を仄めかすのみで登場しなかったのだろうか。

 上記の番組の最後で、虹色の石はレックウザと共に忽然と姿を消している。

 虹色の石といえば、カロス地方ヒャッコクシティにも「偶然」同じような巨石が「ヒャッコクの日時計」という名で呼ばれ佇んでいるが、今後ORASとXY間の時系列が判明した場合、あるいはORASの続編が出た際にこれらの関連性もいずれは見えてくる……のだろうか。

 

 少し話は変わるが、ポケモンHGSSに登場する「もえぎいろのたま」というアイテムをご存じだろうか。

  オーキド博士曰く「レックウザに由来するもの」らしいのだが、ORASでは姿を見ることはなかった。

 ゲンシグラードンは「べにいろのたま」を、ゲンシカイオーガは「あいいろのたま」を使ってそれぞれ大自然の力を取り込んだゲンシカイキを行う。

 ではその2匹を凌駕するポケモンであるレックウザには、隕石と人々の力を借りたメガシンカしかないのは何か違和感がないだろうか?

 レックウザが「もえぎいろのたま」を手にしたとき、何が起こるのだろうか? 

6、ジラーチアオギリ

  アルファサファイアでは、アクア団アジトに潜入してアオギリの部屋に入ると幼い日のアオギリジラーチと共に並んでいる写真を確認することができる。また、ジラーチかどうかは定かではないが過去にポケモンとの別れがあったことを仄めかすような発言もストーリー中でアオギリ自身が発している。

 しかし、ストーリー中では最後までジラーチの話が出ることはなく大きな謎を残したまま終わってしまう。

 ORASでは、これまで幻のポケモンとして扱われてきたデオキシスがストーリー中に出現するというポケモンシリーズの規格を完全に破った展開を見せている。が、その一方で、同じくホウエン図鑑における幻のポケモンとして存在しているジラーチは一切姿を見せることなく終わっている。

 にもかかわらず、現在幻のポケモンを入手する手段として配信されているポケモンスクラップにはやはりジラーチの姿がなく、こちらも何かイベントが後々用意される可能性は十分あると見て間違いないかと考えられる。

 

 余談だが、ジラーチが目覚めるのは1000年に一度、そしてヒガナを始めとする流星の民の伝承によればホウエン地方に大きな災厄がもたらされるのも1000年に一度である。……何も関係がないと誰が思えようか?

 

7、ルネシティの大木

  ORASのルネシティには、リメイク前にはなかった特徴的な大木が生えている。

 ジムリーダー、ミクリの口から「カロス地方のAZが持ってきてくれた」ということが明かされるが、それ以外は何もわからないままになってしまった。

 当然だが、リメイク前にはなかったにもかかわらずあんなにも自己主張の激しい大木が追加されていて何も意味を持たないなんてことはまずないだろう。

 それではどんな意味があるのか、こう考えてみるのはいかがだろうか。

 ポケモン・ザ・ムービー2014「破壊の繭とディアンシー」において、ゼルネアスイベルタルが争った結果どうなったか、強烈なシーンだったため覚えている方も多いだろう。

 そう、力を使い果たしたゼルネアスは大きな木へと姿を変えてその辺り一帯を見守り続けるのである。

 まるで、AZがルネシティに持ってくるにはぴったりとも言えるような大木である。

 もちろん、それだけでは流石に強引すぎると思う方もいるだろう。

  しかし、ルネシティの大木には他の場所には絶対にない、あるはずのない特殊なものが備わっている。

 それは、AZのフラエッテだけが持つ特別な永遠の花。鋭く赤黒く咲いた花だが、ルネシティの大木の周りにたった一輪だけ咲いているのである。

 さらに、大木のそびえる場所にも注目していただきたい。大木の場所は、ルネシティの目覚めの祠の目の前。

 目覚めの祠は、命の始まる場所である

 ゼルネアスホウエン地方に残ったまま、本当に無事にORASの話が終わったと言えるのだろうか……

以上のポイントを踏まえての予想

  まず、ここまでお読みくださりありがとうございました。

 以上7つ(7つ以上あったような気もするけど)の理由から、今後新しいホウエン地方を舞台にエメラルドの要素と復活しなかった超古代ポケモンゼルネアス(ということはイベルタルジガルデも?)、ジラーチなどを混ぜ合わせた全く新しいストーリーのポケモン新作或はダンロードコンテンツが販売されるのではないかと筆者は考えています。

 ミクリの姉(ルチアの母親)の存在だったりニューキンセツの封じられた地下ダンジョンだったり平行世界だったりが色々と明かされてくれると嬉しいなぁ、なんて考察もとい妄想を垂れ流しながら今回の記事は終わろうと思います。

 重ねてですが、こんなに長くなっちゃったのに読んでいただいて本当にありがとうございました。貴方のポケモンライフがより充実したものになるよう心から祈っています。

 

 追伸:

 

【ポケモン考察】ディアンシー=地球外生命体説について - いけますって!ちょっとのお金と明日のパンツと今日のオカズさえあれば!

  途中で「ヒャッコクの日時計」について触れましたが、そっちの考察に関してはORAS発売前ですがこちらの記事の方にかなり詳しく書き連ねましたのでこちらもどうか何卒よろしくお願い申し上げます。

 

追記:こちらで扱っている内容は最初に表記した通り考察であり、ポケモン公式とは何の関係もありません。使用しているゼータエメラルドと表記されている画像は言うまでもなくお借りしたファンアートです。